株式会社国際協力銀行(JBIC)は、2025年7月3日、GTAI(ドイツ貿易・投資振興機関)*1、OAV(ドイツアジア・太平洋ビジネス協会)*2と共催で、日独企業の海外事業動向に関するラウンドテーブルを開催しました。ラウンドテーブルにはJBIC、GTAI、OAV、ドイツ企業、在独日本企業が参加し、日本企業のアジアでの海外事業動向の紹介と日独企業連携強化に関する意見交換を行いました。
ラウンドテーブルでは、GTAIから、地政学的リスクや貿易摩擦が高まる中、日独両国が自由貿易の支持者として協力関係を強化する重要性を強調されたほか、ドイツ企業による中国以外のアジアや南米への投資拡大状況について紹介されました。OAVは、日本企業の東南アジア・南アジアでの事業動向に関心を示し、日独企業の信頼関係構築と新たな協力分野の発見に期待を寄せました。JBICからは、2023年のJBIC法改正により特定外国法人*3への融資等が可能となったことを紹介し、ドイツ企業との連携強化に意欲を示しました。その他、日本企業のアジアでの海外事業動向、日独企業による第三国での協業の進展が紹介され、今後の日独企業との連携の方向性および重要性が強調されました。今般のラウンドテーブルは、今後の日独間での連携強化に資する、貴重なネットワーキング・意見交換の場となりました。
JBICは今後も日本の公的金融機関として、相手国政府や公的機関、現地シンクタンク等との強固なリレーションを活用し、日本企業の海外でのビジネス展開および投資環境改善に貢献すべく、積極的に取り組んでいきます。


注釈
- *1
ドイツ企業の海外事業展開支援とドイツへの対内直接投資推進を目的に、Invest in Germany 有限会社とドイツ連邦貿易情報局が統合して2009年に設立されたドイツ経済・エネルギー省傘下の政府機関。
- *2
1900年に設立された、ドイツ企業等のアジア・太平洋地域進出等をサポートする民間のビジネス支援団体。
- *3
半導体、蓄電池など、国民生活に欠かせない重要物資・技術のサプライチェーンや産業基盤に組み込まれた外国企業。詳細は2023年10月2日付お知らせをご参照ください。