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国際協力銀行(JBIC)で実現する「志」。政策金融機関でこそできる、日本企業の海外ビジネス支援を

(この記事はキャリア支援プラットフォーム「AMBI」が掲載しているコンテンツの転載です。転載元URL:https://en-ambi.com/featured/1124/

日本政府が全株式を保有する政策金融機関「国際協力銀行(JBIC)」。世界各地で日本企業が手掛ける重要プロジェクトに対し、出融資や保証等、ファイナンスによる支援を行う。同行の2023年度「キャリア採用」実施に伴い、入行約1年で融資額150億円の貸付契約を担うなど活躍する富山大央さん(31)を取材した。なぜ彼は国際協力銀行(JBIC)でのキャリアを選択したのか。入社動機、業務内容とやりがい、そして彼自身の仕事観について聞いた。

株式会社 国際協力銀行(JBIC)について

2012年4月に発足した、日本政府が全株式を保有する政策金融機関。一般の金融機関が行う金融を補完することを旨としつつ、

・日本にとって重要な資源の海外における開発および取得の促進
・日本の産業の国際競争力の維持および向上
・地球温暖化の防止等の地球環境の保全を目的とする海外における事業の促進
・国際金融秩序の混乱の防止またはその被害への対処

この4つの分野において業務を行い、日本および国際経済社会の健全な発展への貢献を目的に掲げる。出融資や保証等のツールを活用し、世界各地で日本企業が手掛ける重要プロジェクトに対する長期資金の供給を担う。

世界18カ所に駐在員事務所があり、金融機関で融資の実務経験者の他、メーカー、商社、コンサルティングファーム、国家公務員等、多様なバックグランドを持つ人材が在籍。「社会課題解決に貢献できる公益性のある仕事がしたい」「気候変動や再生可能エネルギー・脱炭素などグローバルな課題解決に貢献したい」「日本企業の海外ビジネスを支援したい」などの志望動機で同行に入行をしている。

 

入行1年で、融資額150億円規模の貸付契約を締結へ

まずは「国際協力銀行(以下、JBIC)」への入社動機から伺ってもよろしいでしょうか。

少子高齢化が進み、日本市場が成熟化している中、海外に新たな成長機会を見出す日本の企業様は少なくありません。そういった日本企業の海外進出、グローバルビジネスを支援したい。そう考え、JBICへの入行を志望しました。公的機関ならではのネットワークを有しており、直接的に企業様の挑戦をご支援していきたい。それが叶えられるのはJBICだと確信をしていました。

現在の仕事内容についても伺ってよろしいでしょうか。

電子機・電子機械における業界、特に国が定める重要物資である「半導体」を担当しています。日本の産業全体を支える基盤技術、半導体関連の技術を有する企業様に対し、設備投資、M&Aなどに必要な資金をご用意し、日本の半導体サプライチェーンの強靱化に資していくことが主なミッションです。

メガバンクのように一般的な知名度がある銀行、金融機関とは異なり、JBICのことをご存知ない企業様も多くいらっしゃいます。そもそもJBICとはどういった金融機関なのか。丁寧にご説明するところから関係性がスタートしていくことも少なくありません。海外進出支援、グローバル展開におけるニーズや課題を把握し、ご支援の余地を模索していきます。世の中全般において何か新たな事象が起きた際、どのような影響が半導体業界にあるのか。業界に関わる政府の動きに対し、どういった見解・考えをお持ちか。直接お伺いしながら、私たちの方からも有益な情報を還元させていただく。こうした意見交換、継続的なディスカッション、時には海外工場の見学・視察なども行わせていただき、信頼関係を深めていきます。そして最終的には融資の貸付契約をさせていただくといった流れになります。

富山大央(31)/国際協力銀行(JBIC)産業ファイナンス部門産業・投資貿易部第1ユニット所属。半導体関連企業を担当し、出融資を通じた海外進出支援を手掛ける。前職はメガバンクにて勤務し、国内の法人営業や企画部門での業務を経験。2022年4月、日本企業の海外進出・グローバルビジネスを支援するため、JBICに入行。半導体材料メーカーに対する150億円規模の融資*を担当するなど活躍をしている。
(*参考)JSR株式会社による米国法人InpriaCorporationの買収資金を融資|半導体分野における日本企業の海外M&Aを支援

日本の産業を「国益の観点」で支えていく

特に「仕事のやりがい」を感じる瞬間があれば教えてください。

やはり「融資決定のご報告」をお客様にお伝えできる瞬間は非常に嬉しいですし、やりがいを感じる瞬間です。もちろん「海外ビジネスへの挑戦」といった意味では、融資はスタートに過ぎません。それでもお客様から「本当にありがとうございました」と言葉をいただいた時は、心から「よかった」と思うことができます。大変おこがましいですが、個人的にはお客様と「同じ志を持つチームの一員」という思いで取り組んでおり、その喜びを共有させていただいています。

また、JBICは、日本の産業における国際的な競争力維持・向上を目指す政策金融機関でもあります。つまり国益の観点から日本の産業を支えていくということ。銀行員としてこれだけのスケールで仕事に挑戦ができるのは、JBICならではと言えるのではないでしょうか。さらに世界各国のGtoG(Government to Government)のリレーションを有していることも最大の特徴となります。例えば、インドに出張した際には、政府関係者を通じ、現地の半導体業界の関係者にも直接お話を伺うことができました。そのようにして得た付加価値の高い情報をお客様にご提供できる。こういった部分もJBICの強みですし、仕事の醍醐味となっています。

求められるのは「広い所掌範囲への対応」と「学ぶ姿勢」

やりがいの一方で、ミスマッチをしないためにも事前に知っておくべき「厳しさ」があれば教えてください。

あくまで私個人の意見、前職であるメガバンクとの比較になりますが、一人に任される所掌範囲は非常に広いですね。幅広く主体的に取り組みたい方にとっては魅力だと思いますが、事前に知っておくといい部分かもしれません。

また、所掌範囲の広さに加え、専門的な知識も必要となるため、インプットと学ぶ姿勢は常に求められる環境だと思います。日々お話していくのも各分野のプロフェッショナルです。特に半導体業界は世界情勢、経済と密接に関係しているため、アメリカや中国、欧州などの政府はどういった動きをしているか、マクロ的な動向、ニュースのキャッチも重要になります。私自身、JBICに入行後、初めて半導体業界に携わったのですが、業界知識に乏しく、事業に対する理解を深めていく上で非常に苦労しましたし、現在も日々勉強をさせていただいています。

「入行当初、前任の方とお客様のミーティングに加わる機会があったのですが、専門用語が飛び交い、全くついていけない経験をしました。それ以来、入行から1年経った今もミーティングを行なう際は事前に勉強し、終わった後も丁寧に復習する。ここは心がけていることの一つかもしれません」と語ってくれた富山さん。

顧客、JBIC、そして「日本の成長」に貢献を

もし、ご自身の中に「JBICでの今後の目標」があれば伺ってもよろしいでしょうか。

そうですね。あらためて一社でも多く、日本の企業様による海外進出、海外ビジネスへの挑戦をご支援できればと考えています。まずは一社一社、真摯に向き合い、ご支援させていただく。その中から「私だからこそできた」と言えるようなプロジェクト、仕事を手掛けていければと思います。やはり日本企業が海外で評価されていると日本人としてうれしいですし、誇らしいですよね。同時に、素晴らしい技術、製品を持っていても、まだまだ世界では知られていない企業様も多くいらっしゃいます。私の立場で「一社でも多く日本企業を世界で知っていただく」というとおこがましいかもしれませんが、そのためのご支援を手掛けたいです。

最後に、仕事に対する価値観についても伺わせてください。富山様にとっての「仕事」とはどういったものでしょうか。

私にとって仕事は「誰かに貢献できる手段」だと考えています。いかにお客様に貢献し、喜んでいただけるか。ここに尽きるのかもしれません。前職時代、あるお客様の業績が苦しい局面にあり、行内調整が難航するといった経験をしました。自分のなかでは非常にチャレンジングな仕事だったのですが、最後まで粘り、何とかご支援に至ることができました。今振り返ってみても、正直、自分のためだけであったら、あそこまで頑張ることはできませんでした。その時以来「お客様のためになること」を考え抜くことが、私にとっての「仕事」になったように思います。ただ、当然、ビジネスですので無償での奉仕になってはいけません。お客様、そして私たちJBICの双方が持続的に成長できるよう、「Win-Win」の関係性を構築していく。そして日本産業全体の成長に貢献をしていく。そうした気持ちを大切にしながら、今後も仕事に向き合っていければと思います。