- 地域: アジア
- 一般製造業・サービス業
- 事業開発等金融
2010年3月30日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1は、29日、マレーシアの商業銀行であるMalayan Banking Berhad(以下「メイバンク」)との間で、2億米ドルを限度とする事業開発等金融の貸付契約に調印しました。
- メイバンクは、マレーシア最大の資産規模を有し、マレーシア国内の本支店に加え、ASEAN地域ではシンガポール、カンボジア、ベトナム、ブルネイに支店を、インドネシアとフィリピンにはグループ銀行を展開しています。本融資は、こうしたASEANでの広いネットワークを持つメイバンクグループと連携して現地裾野産業を中心に資金を供給することで、ASEANで活動する日系企業の進出先における原料・資材等の安定調達の確保、製品の品質向上、コスト削減の取り組みに貢献し、日系企業の国際競争力強化を支援するものです。JBICは2009年5月にもメイバンク向け融資を実施しており*2、本融資はこれまでのJBICとメイバンクの協力による経験を活かしながら、裾野産業への更なる安定的な資金供給の実施に貢献することが期待されます。
- ASEAN域内では関税撤廃の動きが進んでおり、日本とASEAN各国との間では2国間EPAの締結が進められ、さらに2008年12月には日・ASEAN包括的経済連携協定が発効するなど、日本とASEAN各国を結ぶ経済圏における経済連携が強化されています。本融資は、こうした経済圏の一体化が進むASEAN地域において、アジアの成長をビジネス機会と捉えて活動する日系企業を支援する意義も有しています。
- JBICは、日本企業の海外におけるビジネスの支援に向けて、今後とも具体的なニーズを踏まえ、多様な金融ツールを活用し、効果的な取組みを行う方針です。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 2009年5月29日付プレスリリースをご参照下さい。