- 地域: アジア
- その他
2009年6月19日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1 は、本日、フィリピン共和国政府(財務省)との間で、JBICのサムライ債*2発行支援ファシリティ(Market Access Support Facility(MASF))に基づく金融支援の協議を行うことについての覚書を締結しました。
- MASFは、本年5月3日に与謝野財務大臣より表明されたものであり*3、これまで国際金融市場において国債を発行してきたものの、昨今の市場の混乱により発行が一時的に困難になっているアジア諸国に対し、マーケットアクセス回復への支援をするため、アジア諸国が円建ての外債(サムライ債)を発行する際、最大5,000億円規模でJBICが保証を供与し支援するものです。
- 本覚書は、MASFの下で、フィリピン共和国政府の発行する総額最大10億ドル相当円のサムライ債に対する、JBICの保証供与による支援の実現に向けて、両者間の協議を進めていくことを取り決めています。
- 本支援の実現により、フィリピン共和国政府の資金調達先の多様化を後押しするとともに、本債券発行により、新たな投資商品の提供を通じたサムライ債市場の活性化を促す効果も期待されます。JBICは、その業務分野の一つである「国際金融秩序の混乱への対処」のため、今般の金融支援に向けた準備も含め、多様な金融ツールを活用し、引き続き現下の世界的な金融不安に対処してまいります。
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 海外の国や企業といった外国の発行体が日本国内で発行する債券で、発行時に日本円で払い込まれる円建外債。
- *3 2009年5月3日付けお知らせをご参照下さい。