- 地域: アフリカ
- 一般製造業・サービス業
- その他
2009年8月12日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1 及び国連貿易開発会議(略称:UNCTAD)は、11日(ナイジェリア時間)、ナイジェリア連邦共和国の首都アブジャにて、同国の投資環境整備に係る政策提言書(通称:Blue Book)*2 をヤラドゥア大統領に手交しました。本提言書は、本年4月に創設した「JBICアフリカ投資ファシリティ」*3 (略称:FAI)の下での、アドバイザリー案件第1号となります。
- 本提言書は、ナイジェリアに対する日本企業の直接投資促進等を目的として、JBICがUNCTADと共同で作成したものであり、投資許認可手続きの円滑化に資する施策、パイロット経済特区の設置など、同国政府が短期間(1年~1年半以内を目処)で実施可能な、効果的かつ現実的な行動計画15項目を提示しています。本提言書には、両機関が本年3月、ナイジェリアで政府関係者や現地進出日本企業の参加を得て開催した、現地ワークショップの結果を反映しました。
- ナイジェリアは、1億4,000万人の人口を有する一大市場であり、また、アフリカ最大の原油・天然ガス埋蔵量を有する産油ガス国であることから、日本企業の投資先として関心が高まっており、ソフト面・ハード面の双方において投資環境改善のための課題解決に取り組んでいます。こうした中、本提言書に基づく行動計画が着実に遂行され、ナイジェリアの投資環境整備が進むことで、日本企業による直接投資が促進されることが期待されます。
- 2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD4.)において、日本政府より、日本からアフリカへの投資倍増へ向け、JBICを活用した具体的なアフリカ支援策が表明されました。これを踏まえ、JBICは、本年4月に出資・保証・アドバイザリー機能活用を図るFAIを創設する等、アフリカ支援に積極的に取り組んでいます*4。今後も、個別の融資等による支援とあわせ、本提言書のようなアドバイザリー業務も絡めた多面的アプローチにより、日本企業のアフリカ向け貿易・投資活動等を促進し、アフリカ諸国の民間部門の成長を積極的に支援してまいります。
【参 考】
1. ナイジェリアBlue Bookの政策提言概要
2. ナイジェリアBlue Book
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 なお、JBICはこれまでも、UNCTADと共同で、2004年にラオス・カンボジア、2005年にケニア・ウガンダ・タンザニア、2006年にガーナ、2007年にザンビアの各国政府に対しBlue Bookを手交しております。
- *3 2009年4月1日付けお知らせをご参照下さい。
- *4 TICAD4.以降のJBICのアフリカ支援取り組み状況については、2009年6月23日付けトピックスをご参照下さい。