- 地域: アフリカ
- 一般製造業・サービス業
- 事業開発等金融
2009年10月6日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1は、昨日、トルコ・イスタンブールにて開催されている世銀・IMF総会の機会に、南アフリカの民間銀行である南アフリカ・スタンダードバンク(The Standard Bank of South Africa Limited、略称:SBSA)との間で、総額1億5千万米ドルを限度とする貿易金融支援に関する貸付契約に調印しました。
- 本融資は、SBSAが提供する貿易金融に必要な資金を供与するものです。SBSAはアフリカ諸国17カ国を中心に展開しているスタンダードバンクグループの中核銀行であり、本融資により、世界的な金融市場の混乱の影響を受けている、南アフリカを含めたアフリカ諸国の貿易金融円滑化が期待されます。
- JBICは、日本政府が本年2月及び4月に表明した貿易金融支援策*2を受けて、同年4月に、途上国における貿易金融支援の推進に向けた覚書*3を、世界銀行グループの国際金融公社(International Finance Corporation、略称:IFC)との間で締結しています。本融資は、かかる支援策に基づくJBICの具体的取り組みとして供与するものであり、IFCも本融資と並行して、SBSAに対する同様の貿易金融支援融資を実施中です。
- また、昨年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD4.)において、日本のアフリカ向け民間投資を促進するため、「JBIC全体でアフリカ向けに今後5年間で25億ドルの金融支援を実施する」旨、日本政府より表明されました。本融資は、貿易金融円滑化を通じてこの目的にも寄与するものです。
- JBICは、引続き、多様な金融ツールを活用して、貿易金融支援、アフリカ支援などに努める方針です。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 最新の内容については、2009年4月2日付けのお知らせをご参照下さい。
- *3 2009年4月27日付けのプレスリリースをご参照下さい。