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- 航空機・船舶
- 輸出金融
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1は、3日、トルコ共和国の商業銀行であるイシュバンク(Turkiye Is Bankasi A.S.)*2との間で、総額100億円を限度とする船舶輸出クレジットライン*3設定のための一般協定に調印しました。
- 本クレジットラインは、昨年秋以降の金融危機に伴う信用収縮の影響で世界的に船舶ファイナンスの組成が困難となる中、日本の船舶をトルコ向けに輸出するための資金を、イシュバンクを通じて供与するものです。本件は、JBICとして初めての船舶輸出専用のクレジットラインです。
- トルコは、2000年及び2001年の経済危機後も力強い経済成長を続けており、今後も堅調な成長が期待される国の1つとして国際的な注目を集めています。こうした成長に合わせ、本クレジットラインを通じて資金を提供することは、同国に対する日本企業の輸出支援につながり、日本の造船業の国際競争力の維持・向上への貢献が期待されます。また、日本の造船所における雇用や関連産業を含め地域経済における効果も期待されます。
- JBICは、途上国の地場銀行等JBICの既存顧客ネットワーク活用などの工夫を図りつつ、民間金融機関との協調融資を行いながら、今後も日本からの船舶輸出を金融面から積極的に支援していく方針です。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 イシュバンクは1924年に設立された商業銀行です(総資産規模で国内第1位)。
- *3 輸出クレジットラインは、輸出金融の一形態であり、日本からの設備等の輸出を促進するため、あらかじめ一定金額の融資枠を設けておくものです。JBICは過去にもイシュバンクに対して輸出クレジットラインを設定し、日本企業からの機械設備等の輸出に必要な資金を融資しています。詳細につきましては、2004年7月12日付のプレスリリースをご参照下さい。