- 地域: 中南米
- 環境
- 事業開発等金融
- 保証
2011年3月28日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1は、3月26日、ブラジル国立経済社会開発銀行(Banco Nacional de Desenvolvimento Econômico e Social、略称BNDES)との間で、総額3億米ドルを限度とする事業開発等金融の貸付契約に調印しました。本件は、同日に調印したアンデス開発公社向け貸付契約と共に、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*2の下でJBICが中南米地域に融資する初の融資案件です。本融資は、民間金融機関(株式会社みずほコーポレート銀行(幹事行)、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱東京UFJ銀行)との協調融資であり、民間金融機関の融資部分に対しては、JBICが保証を供与します。
- 本件は、BNDESがブラジル連邦共和国において実施する再生可能エネルギーを対象とした環境関連融資に必要な資金を融資するものであり、ブラジル連邦共和国における再生可能エネルギーの導入促進及び同国における温室効果ガスの排出削減等に資することが期待されます。また、ブラジル政府は、京都議定書等の気候変動に係る国際的な条約を批准すると共に、温室効果ガスの削減計画を発表しており、中長期環境政策の中心として再生可能エネルギーの導入促進を掲げていることから、本融資はブラジル政府の環境政策の促進にも貢献するものです。
- BNDESは、ブラジルにおいて長期事業資金の供与を担う唯一の政府系金融機関であり、ブラジル国内の数多くのプロジェクトを支援すると共に、ブラジル経済の持続可能な発展の支援をそのミッションに掲げ、民間企業等による環境保全対策を強化・促進しています。JBICとBNDESはこれまで、ブラジル連邦共和国の産業投資、輸出振興、インフラ整備事業等に対する融資や技術協力等を通じて約40年にわたり緊密な協力関係を構築しています。
- JBICは今後も、日本及び国際経済社会の健全な発展並びに国民生活の向上に寄与するため、各国の政府系金融機関とも協調しながら地球環境保全に向けた取り組み等を着実に実施していく方針です。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 2010年4月1日付けお知らせをご参照下さい。