トルコ共和国・ヤピクレディ向け船舶輸出バンクローンの供与
本邦造船所建造船舶の輸出を支援

• 地域: 中南米
• 航空機・船舶
• 輸出金融

1. 国際協力銀行(JBIC、経営責任者：渡辺　博史)^*1は、15日、トルコ共和国の商業銀行であるヤピクレディ（Yapi ve Kredi Bankasi A.S.）^*2との間で、総額約21億円を限度とする貸付契約を調印しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行との協調融資によるものです。
    
2. 本融資は、トルコ共和国の海運会社であるトルコ共和国法人Ince Denizcilik ve Ticaret A.S. が子会社を通じて今治造船株式会社建造の28,000重量トン（DWT）型のばら積み貨物運搬船^*31隻を三菱商事株式会社より購入するための資金を、ヤピクレディを通じて供与するものであり、日本企業によるばら積み船輸出を金融面から支援するものです。
    
3. 2008年秋以降の金融危機に伴う信用収縮の影響で、世界的に船舶ファイナンスの組成が困難となる中、本融資によりヤピクレディを通じて資金を供与することは、日本企業の輸出支援につながり、日本の造船業の国際競争力の維持・向上への貢献が期待されます。JBICはトルコ共和国向けの船舶輸出に関し、2009年12月に同国のイシュバンクに対し総額　100億円の船舶輸出クレジットラインを開設し^*4、三井造船株式会社及び株式会社IHIマリンユナイテッド建造のばら積み貨物運搬船計３隻の輸出を支援しており、本件はこれに続くものです。
    
4. JBICは、海外の地場銀行等の既存顧客ネットワークの活用を図りつつ、雇用を含め地域経済において大きな役割を果たしている本邦造船所が建造する船舶の輸出を、今後も積極的に支援していく方針です。

注釈

1. *1 国際協力銀行（JBIC）は、株式会社日本政策金融公庫（総裁：安居　祥策）の国際部門です。
2. *2 ヤピクレディは1944年に設立された商業銀行です。
3. *3 穀物、石炭、鉱石等の粒または礫状の貨物を梱包せずにばら積みで運搬する船。
4. *4 2009年12月4日付プレスリリースをご参照下さい。
5.