- 地域: アジア
- 航空機・船舶
- 輸出金融
2010年10月1日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺博史)*1は、9月30日、自動車運搬船運航大手であるWalleniusグループ傘下のシンガポール共和国法人Mark V Shipping Pte Ltd.との間で、本邦造船所で建造される船舶を融資対象とする船舶輸出バイヤーズ・クレジットの貸付契約を2件締結しました。協調融資総額はそれぞれ約116百万米ドルで、株式会社三菱東京UFJ銀行(幹事行)及びBNPパリバ銀行東京支店との協調融資によるものです。
- 本融資は、三菱重工業株式会社が2008年秋以降の金融危機発生以前に受注し、同社の長崎造船所(長崎県長崎市)で建造中の載貨重量41,820トンRo-Ro船*2(ロールオン・ロールオフ式貨物船、計2隻)の購入資金にそれぞれ充てられます。
- 金融危機に伴う信用収縮の影響で世界的に船舶ファイナンスの組成が困難となる状況が続く中、本融資は本邦造船所建造船舶の輸出を金融面から支援するもので、日本の造船業の国際競争力の維持・向上に寄与するものです。
- JBICは今後とも、雇用や関連産業を含め地域経済において大きな役割を果たしている本邦造船所が建造する船舶の輸出を民間金融機関との協調融資により金融面から積極的に支援していく方針です。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 Roll on/Roll off船。船首尾または船側から港の岸壁を結ぶ斜路を構え、車両甲板を持つ貨物船。運搬される車両は自走で搭載(Roll on)・揚陸(Roll off)できる船。