タイ王国カシコン銀行との業務協力のための覚書に調印
タイ地場金融機関との連携による日本の中堅・中小企業のタイへの進出支援体制の整備について

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 中堅・中小企業
• その他

1. 国際協力銀行（JBIC、経営責任者:渡辺　博史）^*1は、本日、タイの商業銀行KASIKORNBANK Public Company Limited（略称：カシコン銀行）との間で、日本の地域金融機関を通じた中堅・中小企業のタイへの進出支援体制の整備に係る覚書を調印しました。
    
2. 本覚書は、平成22年12月21日に金融庁、財務省、経済産業省が連名で発表した「本邦金融機関、国際協力銀行及び日本貿易振興機構等の連携による中堅・中小企業のアジア地域等への進出支援体制の整備・強化について」^*2を踏まえて締結したものであり、本取組みに基づく第１号案件となります。三省庁の発表以降、JBICは社団法人全国地方銀行協会等と連携し、日本の地域金融機関を通じて中堅・中小企業の海外進出に関するニーズを確認しながら、提携候補となる海外地場金融機関の選定を進めてきた結果、今般、カシコン銀行との間で覚書締結に至ったものです。
    
3. カシコン銀行は、1945年に設立されたタイの地場商業銀行であり、これまでも日系企業関連の融資に注力してきた実績を有しています。本覚書の下、JBICは、カシコン銀行が開設している日系企業担当窓口（ジャパンデスク）の拡充など、日本の地域金融機関の取引先である中堅・中小企業のタイ進出を支援するための具体的な協力・連携について、JBICとカシコン銀行が継続的に協議する枠組みを構築しました。JBICは今後もカシコン銀行との連携を通じ、カシコン銀行と日本の地域金融機関との橋渡しを行いつつ、日本の中堅・中小企業のタイへの進出を支援していく所存であり、今後この覚書に基づいてカシコン銀行と個別の地域金融機関との具体的な連携の構築に向けて協議を行って参ります。
    
4. JBICは本取り組みに基づき、今後も日本の地域金融機関と連携しつつ、他のアジア地域の地場金融機関との覚書の締結についても積極的に進めていき、日本の中堅・中小企業の海外進出支援体制を整備・強化していく所存です。
    

注釈

1. *1 国際協力銀行（JBIC）は、株式会社日本政策金融公庫（総裁：安居　祥策）の国際部門です。
2. *2 平成22年12月27日付金融庁報道発表をご参照下さい。
    
3.