- 地域: 中南米
- その他
- 保証
2011年6月1日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1は、本日、ウルグアイ東方共和国政府が日本で発行する円建て外債(サムライ債)*2に対する保証に関する諸契約に調印しました。本債券は、総額400億円の私募債形式の円建て債券であり、JBICはその元本全額及び利息の一部を保証します。本債券の発行には、アレンジャーとして野村證券株式会社及び大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社、債券の管理者として株式会社みずほコーポレート銀行が参画しています。
- 本件は、JBICの「サムライ債発行支援ファシリティ(Guarantee and Acquisition toward Tokyo market Enhancement (GATE)」*3に基づく保証供与であり、「国際競争力の維持及び向上」の一環として、JBICの保証による信用補完を通じて東京市場でのサムライ債発行を支援することにより、日本の投資家に幅広い投資機会を提供し、サムライ債市場の活性化に貢献するものです。
- ウルグアイ東方共和国政府は金融危機後の2009年にも年率約3%の実質GDP成長率を達成し、2010年には同約8%の成長を実現しています。今後、再生可能エネルギーによる発電プロジェクト等が計画され、また、ブラジルなど南米南部共同市場(メルコスール)*4の他の加盟国とともに高い経済成長が期待される中、同国における日本企業のビジネスの活性化も見込まれています。今回の保証供与は、これまで主として米国市場で債券発行を行ってきたウルグアイ東方共和国政府にとっての今後の資金調達先の多様化に寄与すると共に、両国間の関係強化及びビジネスの推進に繋がることが期待されます。
- JBICは、今後もGATEを活用し、東京市場での諸外国の政府・政府機関のサムライ債の発行を支援していく方針です。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 サムライ債は、海外の国や企業といった外国の発行体が日本国内市場で発行する円建て債券のことです。
- *3 2010年4月15日付のプレスリリースをご参照下さい。
- *4 域内関税を原則として撤廃したアルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、ベネズエラを正式加盟国とする共同市場。