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2010年 4月15日
- 今般、国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1は、新たなサムライ債*2発行支援ファシリティ(GATE)を設立することといたしました。同ファシリティは、従来のJBICの部分保証によるサムライ債発行支援に加え、必要に応じ、JBIC自身による債券の一部取得も行うものです。これによって、外国政府及び政府機関の東京市場からの継続的な資金調達を後押しいたします。
- JBICは、昨年5月より、サムライ債発行支援ファシリティ(Market Access Support Facility(MASF))に取組んでまいりました。MASFでは、これまで国際金融市場において国債を発行してきたものの、世界的な金融危機を受けて発行が一時的に困難となっているアジア諸国に対し、マーケットアクセス回復に向けた自助努力を支援することを目的とし、各国からの要請を踏まえ、これまでインドネシア共和国及びフィリピン共和国のサムライ債の発行に対して保証を供与してきました。また、これに加え、JBICは、「国際金融秩序の混乱への対処」の一環として、コロンビア共和国及びメキシコ合衆国のサムライ債の発行も支援してまいりました。*3
- GATEは、従来の措置を発展・強化させ、諸外国の政府・政府機関の東京市場でのサムライ債発行を後押しし、海外発行体の東京市場への呼び込み・定着、日本の投資家の投資機会拡大(運用手段の多様化)に寄与し、ひいては東京市場(サムライ債市場)の活性化につながることが期待されます。
- なお、GATEはJBICのミッションである「国際競争力の維持及び向上」として行うものです。
【参考】GATEのイメージ図
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 サムライ債は、海外の国や企業といった外国の発行体が日本国内で発行する債券で、発行時に日本円で払い込まれる、円建外債。
- *3 金融危機以降のサムライ債保証に関する取り組みについては、以下ご参照下さい。