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2013年4月19日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、今般、株式会社池田泉州銀行(代表取締役頭取:藤田 博久、以下「池田泉州銀行」)との間で、中堅・中小企業の海外事業展開支援を企図した投資クレジットライン(投資金融に基づく与信枠)設定に係る貸付契約を締結し、本クレジットラインの下での第1号案件として、池田泉州銀行向けに融資金額160万米ドル(JBIC分)の個別融資の貸付を実行しました*1。本クレジットラインの設定枠は2,000万米ドル限度であり、昨年7月に同行との間で設定した投資クレジットライン*2に続くものとなります。
- 本件は、日本の中堅・中小企業が海外事業展開を行う際の必要資金を対象としたクレジットラインを池田泉州銀行に設定し、同行を通じて、これら中堅・中小企業やその海外現地法人に対し、米ドル建の中長期資金を融資するものです*3。
- また、本クレジットラインの下で池田泉州銀行向けに貸付実行した今回の個別融資については、大阪府大阪市所在の中小企業(電線及び電線加工品メーカー)が、タイにおいて行うロボットケーブル(産業用ロボットに用いられる専用ケーブル)や可動用電線等の製造及び販売事業に必要な資金に充てられます。
- 近年、経済のグローバル化が従来以上のスピードで進み、アジア地域をはじめとする新興国も急速な経済成長を遂げる中、中堅・中小企業をはじめ多くの日本企業が、拡大する海外需要の取り込み等を図るべく、海外事業展開を加速しつつあります。こうした中、JBICは、大阪府や兵庫県などの関西地域を中心に中堅・中小企業との幅広い取引関係を有する池田泉州銀行を通じて、中長期の米ドル建資金を融資することにより、これら中堅・中小企業の海外事業展開に係る資金ニーズに適切且つ迅速に対応することを企図しています。
- JBICは、今後も日本の産業の国際競争力の維持・向上の観点から、日本の地域金融機関とも連携しつつ、中堅・中小企業をはじめとする日本企業の海外事業展開を支援していきます。
注釈
- *1 JBICは、池田泉州銀行との間で、2013年3月15日に本クレジットライン設定に係る貸付契約を締結し、同4月12日に本クレジットラインの下での第1号案件の貸付実行を行いましたが、関係者による諸手続等の完了を踏まえ、本日プレスリリースを行ったものです。
- *2 2012年7月31日付プレスリリースをご参照下さい。
- *3 池田泉州銀行は、JBICからの資金も原資としつつ(所要資金の70%限度)、同行の自己資金(同30%以上)も加えた上で、融資対象となる中堅・中小企業やその海外現地法人に対し融資を行います。