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2014年4月23日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、22日、インド法人Reliance Industries Limited(以下「RIL」)との間で、融資金額330百万米ドル(JBIC分)を限度とする輸出クレジットライン*1(以下「本クレジットライン」)設定のための貸付契約を締結しました。本件は、JBICにとって初めてのRIL向け融資となります。本クレジットラインは、株式会社三菱東京UFJ銀行(幹事行)、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社群馬銀行、株式会社八十二銀行及び株式会社千葉銀行との協調融資によるものであり、協調融資総額は550百万米ドルです。民間金融機関の融資部分には独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による保険が付保されます。
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本プロジェクトは、RILがインドで管理・運営する石油精製・石油化学プラントのうち、石油コークスガス化プラント、パラキシレン、エチレン等製造プラント及びその他下流設備(グジャラート州ジャムナガール)、高純度テレフタル酸等製造プラント(グジャラート州ダヘジ)、合成ゴム(ポリブタジエンゴム及びスチレン・ブタジエンゴム)製造プラント(グジャラート州ハジラ)及びポリエステルフィラメント糸製造プラント(ダドラ及びナガル・ハヴェリ共同連邦直轄地州シルバッサ)の生産能力を増強するものです。本クレジットラインは、RILが、これらの石油精製・石油化学プラントの能力増強を行うにあたり、複数の日本企業から当該プラント関連機器及びサービスを購入するために必要な資金に充てられるものです。
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インドは約12.5億人の人口を擁しており、旺盛な内需を背景に、今後も石油化学セクターの更なる成長が見込まれています。本件においてJBIC及び地域金融機関を含む日本の協調融資銀行が、中堅・中小企業を含む日本企業による石油精製・石油化学プラント関連設備の輸出を金融面から支援することは、インドの石油化学セクターにおける日本企業のビジネス機会の創出や、地域金融機関の開発途上国向け長期融資案件の円滑な実施に貢献するものであり、日本企業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件組成やリスクテイク機能等を通じて、中堅・中小企業を含む日本企業によるインド向けの設備・機器等の輸出を金融面から支援していきます。