- 地域: 中南米
- 資源
- 投資金融
2014年6月25日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)との間で、融資金額390百万米ドル(JBIC分)の貸付契約に調印致しました。本融資は、民間金融機関との協調融資によるもので、JBICの「海外展開支援融資ファシリティ」*1の下での資源・エネルギーの確保・開発の促進に係る案件です。
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本件は、三菱商事が、資源メジャーである英国法人Anglo American plc及び国際金融公社(以下「IFC」)が出資するペルー共和国(以下「ペルー」)法人Anglo American Quellaveco S.A.(以下「AAQ」)の株式のうち、IFC持分の株式(出資割合18.1%)を取得するために必要な資金につき、三菱商事に対し融資するものです。今次株式取得を通じ、三菱商事は、AAQが持つペルーのケジャベコ銅鉱山の権益を取得することで、AAQの生産する銅精鉱等のうち、上記出資割合に応じた引き取りを行い、日本の国内製錬所などに供給する予定です。
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銅は、電線、電気電子機器、自動車、建材等の幅広い用途で使用され、日本の産業にとって必須の金属資源ですが、今後、中国やインド等を中心とする新興国でのインフラ需要の拡大やハイブリッド車・電気自動車の普及拡大*2に伴って、世界的な需要増加が見込まれています。日本は銅地金の原料である銅精鉱の全量を、海外からの輸入に依存していることから、日本企業による銅鉱山会社への出資を通じて長期安定的に銅資源を確保することが喫緊の課題となっているところ、本件は、日本にとっての重要資源の長期安定的な確保に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業による鉱物資源などの重要資源の開発・取得の促進を支援していきます。
注釈
- *1 2013年4月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 ハイブリッド車及び電気自動車は、同タイプの従来型エンジン車と比較して2倍~3倍の銅を必要とすると言われています。