みらかホールディングス株式会社によるアメリカ合衆国法人の買収資金を融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業の海外M&Aを支援

• 地域: 北米
• その他
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺 博史）は、3日、「海外展開支援融資ファシリティ」*¹の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行（以下「BTMU」）との間で、みらかホールディングス株式会社（以下「みらかHD」）によるアメリカ合衆国法人Baylor Miraca Genetics Laboratories, LLC（以下「BMGL社」）の買収に必要な資金の一部に係る貸付契約を締結しました。
    
2. 本件は、JBICがBTMUとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、BTMUを通じて融資を行うものです（買収総額約135百万米ドルに対し、JBIC融資承諾額約13百万米ドル限度）。
    
3. BMGL社は、米国で100年以上の歴史を有する医科大学であるBaylor College of Medicineが設立した企業で、テキサス州を基盤とし、米国50州、米国外16ヵ国において先進的な遺伝学的検査*²等に関する臨床検査事業を行っています。みらかHDは主に日本国内で、臨床検査薬事業、受託臨床検査事業及びその他のヘルスケア関連事業を展開していますが、近年は受託臨床検査事業のグローバル展開を目指しています。みらかHDは本買収により、自社で有していない遺伝学的検査に関する研究成果や検査サービスの提供を通じて蓄積されたノウハウ、高度な研究知識を持つ人材やブランド及び事業基盤を獲得し、特に米国において先進的な遺伝学的検査事業にかかる事業展開をしていくことを企図しています。
    
4. 本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
    
5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。

注釈

1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 主としてNGS（「次世代型シーケンサー」と称されるDNAの塩基配列の並びを高速で解読する装置）を使った遺伝学的検査。