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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、3日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1 の一環として、新日鐵住金株式会社(以下「新日鐵住金」)のインドネシア共和国(以下「インドネシア」)法人PT Krakatau Nippon Steel Sumikin (以下「KNSS」)との間で、融資金額22百万米ドル限度(JBIC分)の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行(幹事行)、株式会社みずほ銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社、三井住友信託銀行株式会社との協調融資であり、協調融資総額は220百万米ドルです。
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本件は、新日鐵住金が、インドネシアの国営製鉄会社であるPT KRAKATAU STEEL (Persero) Tbk (以下「クラカタウ」)と合弁で設立したKNSSが実施する、自動車用冷延鋼板及び溶融亜鉛めっき鋼板の製造・販売事業(生産能力48万トン/年)に必要な資金を融資するものです。
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インドネシアの自動車市場は経済成長を背景として、今後も拡大することが見込まれており、合わせて高品質な自動車用鋼板についても需要伸長が期待されています。新日鐵住金はクラカタウとの合弁事業を通じて、最新鋭自動車用鋼板製造ラインを導入し、自動車用鋼板の現地生産化を行うことで本邦自動車メーカーを中心とするインドネシア現地における顧客ニーズに迅速且つ的確に対応することを目指しています。新日鐵住金は、2015年度~2017年度を実行期間とする「2017年中期経営計画」における柱の一つとしてグローバル戦略の推進を掲げ、特にASEAN地域においては、現地生産化を進め、確固たるプレゼンスを構築していく方針です。本融資は、こうした新日鐵住金の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。