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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、28日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、株式会社三井住友銀行(以下「SMBC」)との間で、オーエスジー株式会社(以下「OSG」)による海外法人の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約2件を締結しました。
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本融資2件は、フランス共和国法人Desgranges Holding S.A.S.(以下「Desgranges社」)及びアイルランド共和国法人Topline Corporate Holdings Limited(以下「Topline社」)の買収にそれぞれ必要な資金を、JBICがSMBCとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、同行を通じて融資するものです。
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Desgranges社は航空機関連切削製品、Topline社は医療関連切削製品にそれぞれ強みを有しており、両社とも欧州にて切削工具の製造販売事業を展開しています。OSGは、切削工具・転造工具・測定工具・工作機械・機械部品の製造販売等を行っているところ、中期経営計画「The Next Stage 14」において自動車・航空機・医療などを重点セグメントとして位置づけています。OSGは、本買収によって医療関連分野において従来OSGが有していなかった切削製品の生産技術を獲得するとともに、航空機関連分野及び医療関連分野の欧州における販路の拡大を企図しています。
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本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。