- 地域: 中南米
- 一般製造業・サービス業
- 中堅・中小企業
- 投資金融
-
株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、デルタ工業株式会社(本社:広島県、代表取締役社長:藤田 均、以下「デルタ」)との間で、融資金額10百万米ドル(JBIC分)の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行との協調融資によるものです。
-
本件は、デルタの子会社であるメキシコ合衆国(以下「メキシコ」)法人Tritech Autoparts Mexicana,S.A. de C.V.(以下「TAP」)が、自動車シート部品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもので、追加設備投資に充てられるものです。
-
デルタは、1953年に編物機械の製造・販売メーカーとして設立され、現在は自動車用シート及びシート部品等の製造・販売を主業とする中小企業です。長年の業歴に裏打ちされた自動車用シート関連製品に係る高い技術力と品質管理能力により、取引先からの評価も高く、中国、タイ、ミャンマーなど世界各地で事業を展開しています。米国及び中南米を中心とした自動車関連部品等の需要拡大が見込まれる中、2012年にはメキシコにおける自動車用シート部品の製造拠点としてTAPを設立し、今次拡張によりメキシコでの更なる事業拡大を企図しています。本融資は、こうしたデルタの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
-
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、メキシコ等の成長市場における、中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。