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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、東邦チタニウム株式会社(以下「東邦チタニウム」)との間で、融資金額27億円(JBIC分)の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社みずほ銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は46億円です。
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本融資は、東邦チタニウム及びサウジアラビア王国(以下「サウジアラビア」)法人Advanced Metal Industries Cluster Company Limitedとの合弁会社であるサウジアラビア法人Advanced Metal Industries Cluster and Toho Titanium Metal Company Limitedが実施するスポンジチタン*2の製造・販売事業に必要な資金を東邦チタニウムに融資するもので、当該スポンジチタン製造合弁会社の設立資金に充てられます。
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レアメタルの1つであるチタンは、軽量で強度が高く、耐熱・耐食性に優れるという特徴を生かし、化学プラントや海水淡水化プラント等の一般工業用途及び航空・宇宙産業関係に広く用いられていますが、日本は原料である鉱石の全量を、海外からの輸入に依存しています。一般工業用途及び航空機分野での世界的な需要拡大を受けて、安定的な原料確保の必要性が高まる中、本融資はその材料であるスポンジチタンの生産を金融面から支援し、チタンの長期安定的な確保に寄与するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業による重要資源の開発・取得の促進を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照ください。
- *2 チタンは主に顔料に使用される酸化チタンと、航空機やプラント等に使用される金属チタンの2つの用途が存在しますが、本プロジェクトで生産されるスポンジチタンとは、航空機やプラント等に使用される金属チタン製品を生産するために必要な中間原料です。