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2015年4月23日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、大川精螺工業株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:大川 克良、以下「大川精螺」)のタイ王国(以下「タイ」)法人THAI OKAWA CO., LTD. (以下「TOCL」)との間で120百万タイ・バーツ限度(JBIC分)の貸付契約を、またメキシコ合衆国(以下「メキシコ」)法人OKAWA MEXICANA, S.A. DE C.V.(以下OMSC)との間で3百万米ドル限度(JBIC分)の貸付契約をそれぞれ締結しました。本融資は、株式会社常陽銀行との協調融資によるものであり、協調融資総額はそれぞれ175百万タイ・バーツ及び4.3百万米ドルです。
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本件は、TOCLがタイのラヨーン県で、OMSCがメキシコのグアナファト州で行う自動車部品の製造・販売事業に必要な資金をそれぞれ融資するものであり、いずれも工場の増設等に充てられるものです。
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大川精螺は、精密冷間鍛造技術*2を中核に自動車部品等の製造・販売を行う中小企業で、1989年にタイにTOCLを、2012年にメキシコにOMSCを設立し、グローバルな生産体制を強化してきました。タイ・メキシコはそれぞれASEAN、北米での自動車生産拠点として成長しており、今後も自動車部品等の需要拡大が見込まれています。こうした中、大川精螺は、主要取引先のニーズに応えるべく、タイ・メキシコ両国における事業拡大を企図しています。本融資は、こうした大川精螺の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、タイやメキシコ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 常温下で、金型を用いて金属素材を圧縮成形することで、切削に匹敵する精度で金属を加工することを可能とする金属成形技術。