ベトナム社会主義共和国において日本企業が実施するステンレス配管の加工・配管事業に対する融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、中堅・中小企業の海外事業展開を支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 中堅・中小企業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、日章アステック株式会社（本社：大阪府、代表取締役社長：杉田　章一、以下「日章アステック」）との間で、融資金額1,400千米ドル（JBIC分）の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は2,000千米ドル相当です。
    
2. 本件は、日章アステックのベトナム社会主義共和国（以下「ベトナム」）法人VINA ASTEC CO., LTD.（以下、「VASTEC」）が行うステンレス配管の加工・配管事業に必要な資金を融資するものであり、新工場の建設に充てられるものです。
    
3. 日章アステックは、1972年設立のステンレス配管の製造・販売事業を行う中小企業であり、設計をはじめ、切断、溶接、研磨等、幅広く対応しています。日章アステックが2010年にベトナムにVASTECを設立して以降、VASTECはレンタル工場で事業を行っていました。ベトナムでの日系企業からの受注が順調に増加している中、今般VASTECは、手狭になったレンタル工場に代わる自社工場を建設することにより、ベトナムでの事業拡大を企図しています。本融資は、こうした日章アステックの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
    
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、ベトナム等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。

注釈

1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。