- 地域: ヨーロッパ
- 一般製造業・サービス業
- 投資金融
2015年6月23日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行及び株式会社三井住友銀行との間で、アサヒホールディングス株式会社(以下「アサヒホールディングス」)による英国法人Johnson Matthey Gold and Silver Refining Holdings Limitedの買収に要した資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICが両行との間でそれぞれ締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、両行を通じて融資を行うものです。
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Johnson Matthey Gold and Silver Refining Holdings Limitedは貴金属の精錬・加工を含む特殊化学品事業をグローバルに展開する英国法人Johnson Matthey Plcの100%子会社で、傘下企業を通じて貴金属の精錬・加工業を営み、特に米州地域における金・銀の精錬において高い競争力を有しています。同社(現社名:アサヒリファイニング)は主に鉱山から採掘される鉱石から金・銀の精錬・加工等を行っており、リサイクル原料から貴金属の分離・精錬・加工等を行うアサヒホールディングスの事業とは、調達・販売網及び精錬技術等において補完関係にあります。両者の事業はシナジー創出の可能性が大きいことから、アサヒホールディングスは本買収を通じ今後の成長ならびに収益の拡大を企図しています。
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本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。