米国法人Pentaho Corporationの買収資金融資について
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業の海外M&Aを支援

• 地域: 北米
• 一般製造業・サービス業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、株式会社みずほ銀行（以下「MHBK」）、株式会社三菱東京UFJ銀行（以下「BTMU」）及び株式会社日立製作所（以下「日立製作所」）との間で日立グループによる米国法人Pentaho Corporation（以下「ペンタホ社」）の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約をそれぞれ締結しました。
    
2. 本件は、JBICがMHBK 及びBTMUとの間でそれぞれ締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、両行を通じて融資を行うとともに、地域金融機関を含む民間金融機関との協調融資により日立製作所に対し直接融資を行うものです。
    
3. ペンタホ社は、世界180カ国以上に1,200を超える顧客基盤を持つ、ビッグデータアナリティクス^*2分野のリーディングカンパニーです。日立製作所は、本買収により、ペンタホ社の先進的なビッグデータアナリティクスソフトウェアや技術・ノウハウを、日立製作所のITプラットフォームやデータ管理技術などと連携させることで、多種多様な業種が共通して利用できる新たなビッグデータ利活用基盤を構築することを企図しています。さらに、この基盤を活用し、日立グループが展開するエネルギーや交通、ヘルスケアなどのインフラシステムと組み合わせた新たなサービスを開発するとともに、ビッグデータを活用して社会イノベーション事業のグローバル展開を加速させることを目指しています。
    
4. 本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
    
5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。

注釈

1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 ビッグデータとは、インターネットの普及とIT技術の進化によって扱うことが可能となった、多量性、多種性、リアルタイム性を特徴とするデータ。ビッグデータアナリティクスとは、ビッグデータを様々な手法により統合、解析又は可視化等するサービス。