スペイン法人Himoinsa SLの買収資金融資について
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業の海外M&Aを支援

• 地域: ヨーロッパ
• 一般機械・設備
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社りそな銀行及び株式会社三菱東京UFJ銀行の各民間金融機関との間で、ヤンマー株式会社（以下「ヤンマー」）によるスペイン法人Himoinsa SL（以下「Himoinsa」）の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
    
2. 本件は、JBICが各民間金融機関との間でそれぞれ締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、各民間金融機関を通じて融資を行うものです。
    
3. Himoinsaは、欧州を中心にオンサイト型発電システム^*2を提供しています。2006年よりヤンマーはHimoinsaに発電用ディーゼルエンジンを供給し、Himoinsaと良好なビジネスパートナーシップを築いています。本買収を通じて、ヤンマーはHimoinsaがグローバルに有する販売代理店のネットワークを活用した販路拡大を見込むとともに、両社の生産・販売面におけるパートナーシップをより強固にすることで、エネルギーシステム事業を産業用機械事業及びディーゼルエンジン事業に次ぐヤンマーの主力事業として大きく成長させることを企図しております。
    
4. 本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
    
5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。

注釈

1. *1  2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 事業活動を行う者が、発電設備を自社が保有・管理する敷地内へ設置し、事業活動、事業継続に必要なエネルギーを自給すること。