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2015年8月6日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、5日、トルコ共和国(以下「トルコ」)の商業銀行であるTurkiye Is Bankasi A.S.(以下「イシュバンク」)との間で、2012年10月に設定した再生可能エネルギー及び気候変動緩和セクター関連機器輸出支援のためのクレジットライン*1の下で、融資金額約8百万米ドル(JBIC分)を限度とする個別貸付契約を締結しました。本件は、コメルツ銀行東京支店との協調融資によるもので、民間金融機関の融資部分に対しては、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による保険が付保されます。協調融資総額は約14百万米ドル限度です。
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本件は、トルコ法人Gurmat Elektrik Uretim A.S.(以下「Gurmat」) が、三菱商事株式会社、株式会社ティクスIKS、及び株式会社ティクスTSKから三菱日立パワーシステムズ株式会社製の蒸気タービン設備など地熱発電関連機器等の購入資金を、イシュバンクを通じてGurmatに融資するものです。
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トルコ政府は、エネルギー政策の一環として、2023年には総発電量に占める再生可能エネルギーの割合を30%にする目標を掲げており、トルコでは今後も地熱発電をはじめとする再生可能エネルギー等に関連するプロジェクトが多く見込まれています。JBICが本融資により日本企業による地熱発電関連機器の輸出を支援することは、トルコにおける再生可能エネルギー等分野における日本企業のビジネス機会の創出に繋がり、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした海外の地場金融機関とも連携しつつ、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業のトルコ及び周辺国向けビジネスの拡大を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 2012年10月9日付プレスリリースをご参照下さい。