東京海上日動火災保険株式会社によるアメリカ合衆国法人の買収資金を融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業の海外M&Aを支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、26日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行（以下「BTMU」）との間で、東京海上日動火災保険株式会社（以下「東京海上」）によるアメリカ合衆国（以下「米国」）法人HCC Insurance Holdings, Inc.（以下「HCC社」）の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
    
2. 本件は、JBICがBTMUとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、BTMUを通じて融資を行うものです（買収総額約75億米ドルに対し、JBIC融資承諾額14.4億米ドル限度）。
    
3. HCC社は、本社を置く米国に加え、英国やスペイン等にて事業を展開する、世界トップクラスのスペシャルティ保険^*2グループです。東京海上は、本買収を通じ、スペシャルティ保険分野で世界でも有数の強固な事業基盤を確立し、海外保険事業の規模・収益の更なる拡大を実現すると共に、グローバルに、より分散の効いた事業ポートフォリオを構築します。これにより、同社は持続的な収益成長を可能とする、安定的なグループ経営の基盤構築の実現を企図しています。
    
4. 本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
    
5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。

注釈

1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 スペシャルティ保険とは、主として一般の保険ではカバーされないような特定のリスクを対象とし、専門性の高い知識や技術力を必要とする保険のことです。