三協立山株式会社によるタイ王国法人の買収資金を融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業の海外M&Aを支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、三井住友信託銀行株式会社、株式会社北陸銀行及び株式会社三井住友銀行の各民間金融機関との間で、三協立山株式会社（以下「三協立山」）によるタイ王国（以下「タイ」）法人Thai Metal Aluminium Co., Ltd.（以下「TMA社」）の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
    
2. 本件は、JBICが各民間金融機関との間でそれぞれ締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、各民間金融機関を通じて融資を行うものです。
    
3. TMA社は、タイにおいて、建材、自動車、電気製品等向けのアルミビレット^*2の製造・加工事業を展開しています。三協立山は、本買収を通じ、タイにおける事業基盤を強化することで、中期経営計画において重点戦略としている海外事業展開を推進するとともに、世界的な省エネ・軽量化ニーズの拡大を背景に需要増加が見込まれるアルミニウム製品関連事業を拡大することを目指しています。
    
4. 本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
    
5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。

注釈

1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 アルミビレットとは、主に円柱状に鋳造し、加工用に切断したアルミニウムの塊のことです。