- 地域: ヨーロッパ
- 一般製造業・サービス業
- 投資金融
2015年11月30日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、株式会社みずほ銀行(以下「MHBK」)との間で、デンカ株式会社(以下「デンカ」)による、ドイツ連邦共和国法人Icon Genetics GmbH(以下「Icon社」)買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICがMHBKとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、MHBKを通じて融資を行うものです。
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Icon社は、植物における遺伝子組換え技術を用いて、抗体やワクチン抗原等の高分子タンパク質を産生する技術を保有するバイオ医薬品の研究開発企業です。デンカは経営計画「Denka100」の新成長戦略において、「成長ドライバーへの資源集中と次世代製品開発」として健康・医療分野への経営資源の集中を掲げており、中でもグループ会社のデンカ生研が手掛けるワクチン・検査試薬の事業展開を最重要テーマの一つとしています。本買収によりデンカグループは、抗体やワクチン抗原等の高分子タンパク質を、安全、低コストかつ短時間で大量生産することを可能とする技術を保有することとなります。既存の製品・事業の強化とともに、これまで手掛けていないノロウィルスワクチン等の新規ワクチン開発など、次世代、次々世代製品の研究開発を加速させて、長期的な事業拡大を目指しています。
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本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。