デンカ株式会社によるアメリカ合衆国法人の事業譲受資金を融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業の海外M&Aを支援

• 地域: 北米
• その他
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、株式会社みずほ銀行（以下「MHBK」）との間で、デンカ株式会社（以下「デンカ」）による、アメリカ合衆国（以下「米国」）法人E.I. du Pont de Nemours and Company （以下「DuPont社」）のクロロプレンゴム^*2（以下「CR」）に関する事業譲受に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
    
2. 本件は、JBICがMHBKとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、MHBKを通じて融資を行うものです。
    
3. DuPont社は、世界のCR市場において高いプレゼンスを有する総合化学メーカーです。デンカは、経営計画「Denka100」新成長戦略の一つである「生産体制の最適化」の一環として、国内に保有するアセチレン法による生産プラントに加えて、北米にブタジエン法の第2の生産拠点を保有することとなります。デンカは本件事業譲受により、高品質で安定的な供給体制の強化を図るとともに、顧客満足度のさらなる向上を目指しています。
    
4. 本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
    
5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。

注釈

1. *1  2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 耐候性、耐オゾン性、耐油性、耐摩耗性、難燃性、耐熱性など優れた特性をバランス良く持ち、加工しやすい合成ゴムで、伝動ベルトや自動車部品、フォームラバー、接着剤など幅広い用途に使用されている。製造方法は、主原料が異なるアセチレン法とブタジエン法がある。