コニカミノルタ株式会社によるアメリカ合衆国法人の買収資金を融資
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本企業の海外M&Aを支援

• 地域: 北米
• その他
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺　博史）は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」^*1の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社りそな銀行及び株式会社みずほ銀行の各民間金融機関との間で、コニカミノルタ株式会社（以下「コニカミノルタ」）によるアメリカ合衆国法人Radiant Vision Systems, LLC（以下「Radiant社」）の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
    
2. 本件は、JBICが各民間金融機関との間でそれぞれ締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、各民間金融機関を通じて融資を行うものです（買収総額約240百万米ドルに対し、JBIC融資承諾額計約144百万米ドル限度）。
    
3. Radiant社は、グローバルなディスプレイ検査市場において、顧客の要望に応じてカスタマイズした統合型検査システム^*2の開発・製造を手掛ける企業です。コニカミノルタは、本買収を通じ、Radiant社の製品やソリューション及び顧客網を取り込むことで、既存の光源色^*3計測分野における事業基盤を強化することを企図しています。さらに、コニカミノルタは自社の光源色計測の独自技術とRadiant社の外観検査システムとのシナジーを強化させることで、今後成長が見込まれる製造検査領域への参入を目指しています。
    
4. 本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
    
5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。

注釈

1. *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
2. *2 統合型検査システムとは、ディスプレイ製品の最終品質に関わるキズや欠陥を検出するための測定システムのことです。
3. *3 光源色とは、電球の様に、そのもの自身が発光している光源の色のことです。