- 地域: アジア
- 一般製造業・サービス業
- 投資金融
2015年12月18日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、株式会社みずほ銀行(以下「MHBK」)との間で、日本製紙株式会社(以下「日本製紙」)によるタイ王国法人Phoenix Pulp & Paper Public Company Limited(以下「PPPC社」)の株式取得のために必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICがMHBKとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、MHBKを通じて融資を行うものです(買収総額約3,327百万タイバーツ*2に対し、JBIC融資承諾額60百万米ドル限度)。
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PPPC社は、SCG Packaging Public Company Limitedの子会社であり、タイ王国において製紙事業を中心に植林事業及びパルプ事業を行っています。日本製紙は、PPPC社の株式取得を通じて、成長市場である東南アジアに製造拠点を獲得し、海外事業の展開を推進します。また、PPPC社及びその関係会社の持つ東南アジアにおける販売網を活かし、今後需要が見込まれる特殊紙等の高付加価値の製品を生産、販売していくことで、日本製紙の総合バイオマス企業としての持続的な成長を企図しています。
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本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 約101百万米ドル相当です。