- 地域: ヨーロッパ
- その他
- 投資金融
-
株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、20日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下「BTMU」)との間で、月島機械株式会社(以下「TSK」)によるドイツ連邦共和国法人BOKELA Ingenieurgesellschaft fűr Mechanische Verfahrenstechnik mbH(以下「BOKELA社」)の買収に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
-
本件は、JBICがBTMUとの間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、BTMUを通じて融資を行うものです。
-
BOKELA社は、鉱工業・化学プラント等において利用される固液分離技術を中核とした機械メーカー・エンジニアリング会社で、欧州、豪州、南米等を事業基盤とし、資源・素材メーカーや化学・医薬・食品産業向け脱水ろ過設備に関し、多くの納入実績があります。一方、TSKは、1905年の創業以来、各種産業プラントを対象とする反応、晶析、蒸留、分離、ろ過、乾燥、焼却等の単位操作技術*2をコア技術として、主に日本を中心にアジア地域において産業機械や環境装置の開発、製造及びプラント建設を行っています。TSKは、BOKELA社を自社グループに加えることを通じ、これまで有していなかった地域における販売網の獲得と相互の技術交流による製品競争力の向上を図ることで、TSKグループのグローバルな事業展開を一層加速させることを企図しています。
-
本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 物質やエネルギーの物理的変化・伝播に関する流動、蒸発、吸収、抽出、乾燥、晶折、混合、粉砕、ろ過、沈殿、遠心分離などの操作を総称して単位操作という。