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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、本日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1 の一環として、株式会社みずほ銀行、株式会社三菱東京UFJ銀行、三井住友信託銀行株式会社、株式会社りそな銀行、株式会社静岡銀行、株式会社広島銀行との間で、フタムラ化学株式会社(以下「フタムラ化学」)による、英国法人Innovia Films (Holding) Limited(以下「Innovia社」)のセルロースフィルム事業の譲受に必要な資金の一部を融資する貸付契約を締結しました。
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本件は、JBICが各民間金融機関との間で締結済のM&Aクレジットライン設定のための一般協定に基づき、各民間金融機関を通じて融資を行うものです(買収総額72百万ユーロ*2 に対し、JBIC融資承諾額約55百万米ドル限度)。
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Innovia社は米州・欧州を中心にセルロースフィルム*3 の製造・販売事業を展開し、世界第1位のシェアを有しています。一方、フタムラ化学は、食品包装用プラスチックフィルムをコア事業として展開しており、セルロースフィルムの生産は国内で行っています。本事業譲受によりフタムラ化学は、Innovia社の欧米を中心とした顧客基盤を獲得しつつ、アメリカ、イギリスのセルロースフィルム工場、メキシコの加工工場を傘下に置くことにより、国内工場を含めたグローバルで効率的な生産体制の確立を企図しています。
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本融資は、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を本邦金融機関と連携して機動的に供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aへの支援を行っていきます。
注釈
- *1 2014年7月1日付お知らせをご参照下さい。
- *2 約78百万米ドル相当です。
- *3 セルロースフィルムとは、再生可能資源である木材を原料とした素材であり、食品や薬剤等の包装、粘着テープ等に利用されます。