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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、三井物産株式会社(以下「三井物産」)との間で、マレーシア法人IHH Healthcare Berhad(以下「IHH」)の株式取得資金(総額約20億米ドル)の一部として、400百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資によるもので、協調融資総額は1,051百万米ドル相当です。
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本件は、三井物産が、アジア最大規模の民間病院グループであるIHHの発行済株式を追加取得するために必要な資金を融資するものです。三井物産は、本追加取得により、既存持分と合わせIHH株式を32.9%相当保有する筆頭株主となります。
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IHHはアジア、中東欧、中東地域で病院経営、運営受託及び医科系教育機関経営等のヘルスケア関連事業を行っており、高度医療を主とする医療サービスを提供しています。三井物産は、IHHの株式の追加取得を通じてIHHの経営への関与を高めるとともに、IHHを核として、今後高成長が期待される病院周辺事業の構築やイノベーション技術の活用による遠隔医療等の新規事業の創出を行い、アジア最大のヘルスケア・エコシステムを構築・拡大することを企図しています。
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本融資は、三井物産のこうした海外事業展開を支援するものであり、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aを積極的に支援し、その海外事業展開を金融面から支援していきます。