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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、28日、「質高インフラ環境成長ファシリティ」(QI-ESG)*1 の一環として、アラブ首長国連邦シャルジャ首長国電力・水庁(Sharjah Electricity and Water Authority、以下「SEWA」)との間で、融資金額約241百万米ドル(JBIC分)を限度とするバイヤーズ・クレジットの貸付契約を締結しました。本融資は、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店(幹事行)、ING-DiBa AG、スタンダードチャータード銀行東京支店との協調融資によるもので、協調融資総額は約482百万米ドルです。民間金融機関の融資部分には株式会社日本貿易保険(NEXI)による保険が付されます。
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本融資は、SEWAがシャルジャ首長国レイヤ地区の既設Al Layyahガス火力発電所敷地内において1,026.3MWのガス焚複合火力発電所を新設するにあたって、三菱日立パワーシステムズ株式会社(以下「MHPS」)等より同社製ガスタービン等の発電所設備一式を購入するための資金を融資するものです。なお、本融資はJBICとして初のシャルジャ首長国向け案件です。
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シャルジャ首長国の経済規模は、アラブ首長国連邦においてアブダビ首長国、ドバイ首長国に次いで3番目に大きく、今後も安定的な経済成長が見込まれる一方、経済成長に伴う電力需要の増加への対応が課題となっています。本融資は、JBICが日本企業による発電所設備一式の輸出を支援することにより、同首長国における安定した電力供給に貢献するとともに、日本企業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、多様な金融ツールを活用した案件組成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業によるインフラ関連設備等の輸出や海外事業への展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
2018年6月28日付お知らせをご参照ください。