- 地域: アフリカ
- 一般機械・設備
- 輸出金融
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、28日(現地時間)、アンゴラ共和国(以下「アンゴラ」)政府との間で、2019年1月に設定した輸出クレジットライン*1に基づき、融資金額①約144億円及び約126百万米ドル(いずれもJBIC分)並びに②約23億円及び約30百万米ドル(いずれもJBIC分)をそれぞれ限度とする2件の個別貸付契約を締結しました。本融資は、いずれも株式会社三井住友銀行(幹事行)及び香港上海銀行東京支店との協調融資によるもので、民間金融機関の融資部分には株式会社日本貿易保険(NEXI)による保険が付されます。協調融資総額は各々①約241億円及び約211百万米ドル、並びに②約39億円及び約51百万米ドルです。
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本件は、アンゴラ交通省が実施する①ナミベ港拡張プロジェクト及び②サコマール港改修プロジェクトの2つのプロジェクトについて、コンテナヤードの新設や既存ターミナルの改修のための工事役務や関連設備(コンテナクレーン、作業船、Jetty資材及び鋼材等の機器)一式を豊田通商株式会社及び東亜建設工業株式会社から調達するための資金をアンゴラ政府に対して融資するものです。
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アンゴラでは、南部の物流拠点整備を通じた物流効率化及び鉱物資源輸出の促進による外貨獲得が重要課題となっており、本プロジェクトは、アンゴラの公共投資計画における最優先プロジェクトの一つに位置付けられています。本融資は、日本企業による港湾関連設備輸出により、アンゴラの港湾開発に寄与するとともに、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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本年8月には横浜にて、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の開催が予定されています。JBICは、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活かした案件組成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業による、アフリカ向け輸出や同地域での事業参画機会の拡大を金融面から引き続き支援していきます。

注釈
- *1
2019年1月11日付プレスリリースをご参照ください。