- 地域: 北米
- インフラ
- 出資
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、31日、「海外展開支援出資ファシリティ」*1 の一環として、テキサス州のダラス・ヒューストン間を結ぶ高速鉄道プロジェクト(以下「本プロジェクト」)の開発に必要な資金について、Japan Texas High-Speed Railway Cayman LP(以下「JTHSR」)に関する出資契約書を締結しました。
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JTHSRは、本プロジェクトの開発を促進するために設立された、特別目的事業体(SPV) *2です。JBICと株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(以下「JOIN」)は、JTHSRへの出資を通じ、本プロジェクト開発主体の米国法人Texas Central Rail Holdings, LLCに対し、最大300百万米ドルの開発資金の貸付を行います。本プロジェクトは、JR東海が保有・運営する東海道新幹線システムをベースとした技術を採用することを前提としており、JBICはJTHSRへのJOINとの共同出資を通じて、本プロジェクトの開発を支援します。
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我が国の「インフラシステム輸出戦略」(2018年6月改訂)において、鉄道はインフラ輸出政策上の重要分野とされており、本プロジェクトは、インフラ整備の政策的位置付けが高い米国において、我が国の高度な技術を活用する代表的なプロジェクトに位置付けられています。本件を通じて、日本の新幹線システムの米国への海外展開支援の取組みを強化することで、日本企業の国際競争力の維持及び向上に貢献することが期待されます。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、出資機能を含む様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上を積極的に支援していきます。
注釈
- *1
2013年2月26日付お知らせをご参照ください。
- *2