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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、北京で開催された日中第三国市場協力フォーラムへの安倍内閣総理大臣参加の機会を捉えて、中国国家開発銀行(China Development Bank、以下「中国開銀」)との間で業務協力協定を締結しました。本協定は、日中両国企業が参加又は関与する第三国でのプロジェクトに対するJBICと中国開銀の協力の推進を目的としたものです。
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中国開銀は、中国国内でのインフラ等の国家プロジェクトに対する出融資等を目的として設立された、国務院に直属する"開発性政策銀行"です。近年では、持続的な安定成長を目指す中国政府の方針及び中国企業の海外進出の活発化を踏まえ、中国開銀は海外の開発プロジェクトに対する支援も行っています。JBICは、2017年3月に中国開銀との間で覚書を締結*1し、日本企業の中国及び第三国におけるビジネス展開を支援すべく、中国開銀との協力関係を強化することで合意しています。今回の覚書はこれを更に発展させ、第三国でのプロジェクトにおける日中両国企業の協働の取り組みをJBICと中国開銀で推進していくことにより、協力関係をより強化することを目指すものです。
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世界経済のグローバル化が進み、新興国を中心に投資ニーズが高まる中、日本企業と中国企業が第三国市場においてそれぞれの強みを生かし、補完しあいながらビジネスを展開する機会も増加しつつあります。2018年5月、日中政府間においても、こうした両国企業の協働が、両国の経済分野での協力拡大、更には対象国の発展にとっても有益であるとの認識で一致しています*2。
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JBICと中国開銀が協力しつつ、日中両国企業が参加又は関与する第三国におけるプロジェクトに対して、開放性、透明性、経済性、財政健全性、法令順守といったグローバルスタンダードに則った金融支援を行うことは、日中両国のみならず、プロジェクト所在国へも裨益のある新規ビジネス機会創出に繋がることが期待されます。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能を通じて、他国の公的機関とも連携しながら日本企業による海外ビジネス機会の拡大を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
2017年3月9日付プレスリリースをご参照ください。
- *2
2018年5月9日付外務省及び2018年5月10日付経済産業省のプレスリリースをご参照ください。