- 地域: 中南米
- インフラ
- 輸出金融
-
株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、アルゼンチン共和国(以下「アルゼンチン」)ブエノスアイレスで11月30日、12月1日に開催されるG20サミットへの安倍内閣総理大臣参加の機会を捉えて、11月29日(アルゼンチン時間)、アルゼンチン最大の商業銀行であるBanco de la Nación Argentina(以下「アルゼンチン国立銀行」)との間で、融資金額36百万米ドル(JBIC分)を限度とするアルゼンチン向けの輸出クレジットライン*1設定のための一般協定書を締結しました。本クレジットラインは、民間金融機関との協調融資によるもので、民間金融機関の融資部分に株式会社日本貿易保険(NEXI)による保険が付保されます。協調融資総額は60百万米ドルです。また、本融資は、JBICが2016年10月1日より開始した「特別業務」*2として実施する案件です。
-
本クレジットラインは、アルゼンチン現地企業が、インフラ関連設備等を日本企業及び日系海外法人から購入するための資金を支援対象としています。本件は、アルゼンチン国立銀行を通じて円建又は米ドル建の中長期資金を融資することにより、日本からアルゼンチンへの輸出拡大や海外進出した日本企業によるアルゼンチン企業との取引拡大を支援するものです。
-
アルゼンチンでは、インフラやエネルギー分野を中心に多くのビジネス機会が見込まれており、日本企業は有望な輸出先として、同国に関心を寄せています。本クレジットラインは、日本企業からアルゼンチンへの輸出拡大を促進することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
-
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした海外の地場金融機関とも連携しつつ、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、アルゼンチンなどの成長市場において、日本企業によるインフラ関連設備輸出や海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
- *2
特別業務の開始については、2016年10月3日付お知らせをご参照ください。