インドにおいて日本企業が実施するコンクリート製品の製造・販売事業に対する融資
中堅・中小企業による海外事業展開を地域金融機関と連携して支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 中堅・中小企業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：前田 匡史）は、本日、小倉セメント製品工業株式会社（本社：福岡県、代表取締役：上田 泰博、以下「小倉セメント」）等が出資する、株式会社日本アクシスインベストメント（以下「JAI」）との間で融資金額315百万円（JBIC分）の貸付契約を締結しました。本融資は株式会社福岡銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は450百万円です。
     
2. 本件は、JAIのインド法人FUJI INFRASTRUCTURE TECHNOLOGIES PRIVATE LIMITED（以下「FIT」）が実施するコンクリート製品の製造・販売事業に必要な資金をJAIに対して融資するものであり、工場の新設に充てられるものです。
     
3. 小倉セメントは、コンクリート製品の製造・販売を手掛ける中小企業であり、主に上下水道工事、道路関係等の公共工事向けコンクリート製品を製造しています。本件は、インドでの経済成長等を背景にインフラ整備の需要拡大とともにプレキャストコンクリート製品^*1の需要拡大が見込まれており、小倉セメントは、FITを通じたインドでの事業拡大を企図しています。本融資は、こうした小倉セメントの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、インド等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   建設工事現場ではなく、工場で大量かつ高精度に製造するコンクリート製品。