メキシコ合衆国における自動車販売金融事業向け融資
成長投資ファシリティにより、日本の自動車産業の海外事業展開を支援

• 地域: 中南米
• 一般機械・設備
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：前田 匡史）は、7日、日産自動車株式会社（以下「日産」）のアメリカ合衆国法人Nissan Motor Acceptance Corporation（以下「NMAC」）との間で、融資金額582百万米ドル（JBIC分）を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、「成長投資ファシリティ^*1」 を活用し、民間金融機関との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は約1,213百万米ドル相当です。
     
2. 本件は、日産のメキシコ合衆国（以下「メキシコ」）法人NR Finance Mexico S.A de C.V.がメキシコにおいて実施する日産ブランド車を対象とした自動車販売金融事業に必要な資金の一部を、NMACを通じて融資するものです。
     
3. メキシコは、2019年の国内自動車販売台数が約135万台となり、市場規模は世界第14位となりました。同国において高いプレゼンスを示す日本の自動車メーカーにとって、メキシコは米州への生産輸出拠点のみならず、販売先市場としても重要な位置づけとなっています。同国の自動車市場においては、購入時の販売金融の利用率が高く、販売促進・シェア拡大には、自動車販売金融が各自動車メーカーの事業戦略上重要なツールとなっています。本件は、日産の海外事業展開を金融面から支援するものであり、自動車販売金融事業への支援を通じて、日本の自動車産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件組成やリスクテイク機能を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   2020年1月31日付お知らせ及び2020年5月1日付お知らせをご参照ください。