三井海洋開発株式会社のブラジル連邦共和国法人が実施するFPSO等の操業・保守サービス事業に対する融資
日本の海洋資源分野における海外事業展開を支援

• 地域: 中南米
• 一般製造業・サービス業
• 航空機・船舶
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：前田 匡史）は、本日、三井海洋開発株式会社（以下「MODEC」）との間で、融資金額96百万米ドル（JBIC分）を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は160百万米ドルです。
     
2. 本件は、MODECのブラジル連邦共和国（以下「ブラジル」）法人MODEC SERVIÇOS DE PETRÓLEO DO BRASIL LTDA.（以下「MdB」）がブラジル等において実施するFPSO^*1等の操業・保守サービス事業に必要な資金を融資するものです。
     
3. MODECは、FPSO等の設計・建造から操業・保守サービスまでを一貫して提供する日本で唯一の企業です。同社は、新規FPSOの需要拡大が見込まれるブラジルを最重要マーケットの一つと位置付けており^*2、MdBはMODECグループの同国における中核子会社です。本融資を通じ、MODECのFPSO等の操業・保守に係る技術・経営ノウハウの向上を支援することは、日本企業の海洋資源開発分野における国際競争力の維持・向上に資するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   FPSO：Floating Production Storage and Offloading Systemの略です。浮体式の原油の一次処理（井戸元より生産された原油から、随伴ガス、水を分離すること）・貯蔵・積出のための設備です。
2. *2 
   JBICは、MODEC等が実施するブラジルの国営石油会社Petróleo Brasileiro S.A.向けFPSO長期傭船サービス事業に対しても複数融資を実施しています。