タイ王国において日本企業が実施する自動車内装材等のプラスチック部品の製造・販売事業に対するタイ・バーツ建て融資
中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 中堅・中小企業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：前田 匡史）は、本日、日泉化学株式会社（本社：愛媛県、代表取締役社長：一宮 達、以下「日泉化学」）のタイ王国（以下「タイ」）法人Nissen Chemitec (Thailand) Limited（以下「NCT」）との間で、融資金額約24百万タイ・バーツ（JBIC分）を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社伊予銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は35百万タイ・バーツ相当です。
     
2. 本件は、NCTがタイで行う自動車内装材等のプラスチック部品の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものです。同社向けの融資としては、2019年12月^*1及び2020年12月^*2の融資に続くものです。
     
3. 日泉化学は、1957年設立の自動車内装材等のプラスチック部品を製造・販売する中堅企業です。同社は、主要取引先がタイに進出し生産を拡大したことを受け、1994年にNCTを設立しました。NCTは、タイに進出している日系メーカー等向けに、自動車等の内外装に使用される高品質のプラスチック製品の販売を行っています。本融資は、こうした日泉化学の海外事業展開をタイ・バーツ建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、地域金融機関と連携しつつ、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応等を通じ、タイ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   2019年12月4日付プレスリリースをご参照ください。
2. *2 
   2020年12月2日付プレスリリースをご参照ください。