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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、住友商事株式会社(以下「住友商事」)との間で、貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資により実施するものです。
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本件は、住友商事が、中華人民共和国(以下「中国」)の大手水事業会社である北京首創生態環保集団股份有限公司(以下「北京キャピタル」)と設立するJVを通じて、北京キャピタルが傘下に有する中国山東省の下水処理事業会社15社の出資持分を一部取得するために必要な資金を融資するものです。
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住友商事は、水ビジネスを社会インフラの重要な柱とし、アジア、中東、米州等世界各地で安全で衛生的な水インフラ環境の整備に取り組んでいます。中国では、急激な経済成長による生活水準の向上と、それに伴う環境保護意識の高まりを背景に、水インフラ整備のニーズが高まっています。住友商事は、本買収を通じて、中国における下水処理事業のさらなる拡大を目指しています。本融資は、こうした住友商事の海外事業展開を支援するものであり、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を供給することで、日本の企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aを積極的に支援し、その海外事業展開を金融面から支援していきます。