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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、24日、株式会社JERA(以下「JERA」)が出資するオーストラリア連邦(以下「豪州」)法人JERA Barossa Pty Ltd(以下「JERA Barossa」)との間で、融資金額346百万米ドル限度(JBIC分)の貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資により実施するもので、協調融資総額は497百万米ドルです。
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本件は、JERA Barossaが、豪州北部準州のバロッサ・カルディータガス田鉱区の権益12.5%を豪州法人Santos NA Barossa Pty Ltdから取得の上、同鉱区を開発するために必要な資金を融資するものです。
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天然ガスは、化石燃料の中で温室効果ガスの排出量が少なく、環境負荷の小さいエネルギーです。脱炭素社会やカーボンニュートラル*1の実現に向けて、世界的な取り組みが加速する中、天然ガスは移行期におけるエネルギーとして注目されており、世界のLNG需要は今後も増加することが予想されています。また、日本政府は、「エネルギー基本計画」や「インフラシステム海外展開戦略2025(令和3年6月改訂版)」においても、天然ガスの安定供給の確保を重要な政策課題と位置付けています。JERAは、本プロジェクトから生産される天然ガスを利用し、年間約42.5万トンの権益相当分のLNGを引き取る予定であり、本件は、こうしたJERAのLNG調達への支援を通じて、日本にとっての重要なエネルギー資源であるLNGの長期安定確保・調達先の多角化に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本企業によるエネルギー資源の開発を積極的にサポートし、日本のエネルギー資源の安定供給確保に金融面から支援していきます。
注釈
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