米国において日本企業が実施する地下鉄車両用内装パネルの製造・販売事業に対する融資
中堅・中小企業の海外事業展開を支援

• 地域: 北米
• 一般製造業・サービス業
• 中堅・中小企業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：前田 匡史）は、本日、越井木材工業株式会社（本社：大阪府、代表取締役社長：越井 潤、以下「越井木材工業」）のアメリカ合衆国（以下「米国」）法人KOSHII MAXELUM AMERICA,INC.（以下「KMA」）との間で、融資金額1,400千米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社りそな銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は2,000千米ドルです。
     
2. 本件は、KMAが地下鉄車両用内装パネルの製造・販売を行うために必要な資金を融資するものです。
     
3. 越井木材工業は、1890年に創業された中小企業であり、木材を「加圧注入処理^*1」という独自手法により処理し、木材防腐やシロアリ防除を施した住宅用土台・柱を製造しています。同社は、木材に関連する技術力を活かし、米国において、1996年に KMAを設立し、事業拡大を図っています。本融資は、こうした越井木材工業の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   専用の釜に入れた木材に、高い圧力を掛けて保存剤を注入する処理方法。