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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、21日、サウジアラビア王国(以下「サウジアラビア」)電力会社(Saudi Electricity Company、以下「SEC」)との間で、サウジアラビアとエジプト・アラブ共和国(以下「エジプト」)をつなぐ国際連系線プロジェクトを対象として、総額207百万米ドル(うちJBIC融資分約103百万米ドル)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社横浜銀行及び株式会社西日本シティ銀行との協調融資により実施するものです。また、JBICは民間金融機関の融資部分の一部に対し、保証を提供します。
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本プロジェクトは、サウジアラビア北西部とエジプトを結ぶ架空送電線1,350km、海底ケーブル22km、最大送電容量3,000MWの高圧直流送電(HVDC)システムを建設するものです。本融資は、地球環境保全業務(通称「GREEN」)*1の一環として、連系線のうち、SECが実施するサウジアラビア側での建設に必要となる資金を融資するものです。
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サウジアラビア政府は、国家成長戦略である「サウジ・ビジョン2030」に基づき、再生可能エネルギー(以下「再エネ」)拡大とそのための送配電インフラ強化を重要政策として掲げており、サウジアラビア国内の発電・送電・配電を一貫して担う垂直統合型の電力会社であるSECは、国際連系線を含むインフラ強化に取り組んでいます。本件は、サウジアラビア・エジプト間の相互電力融通による電力の有効活用および系統安定化を図り、それによりサウジアラビアの再エネ拡大の促進にも貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、地球環境保全に向けた取り組みを金融面から支援していきます。
注釈
- *1
2018年7月2日付お知らせをご覧ください。