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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、2日、株式会社ジェイ・エム・エス(以下「JMS」)の中華人民共和国法人大連JMS医療器具有限公司(以下「JMSD」)との間で、融資金額1,950千米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行及び株式会社みずほ銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は3,250千米ドル相当です。
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本件は、JMSDが実施する医療機器の製造・販売事業に必要な資金を融資するものです。
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JMSは、1965年の創業以来、輸液セット、血液バッグ等の各種ディスポーザブル医療機器*1の製造・販売事業を展開しています。同社は1970年代に海外進出し、現在、JMSDを含む8カ所の製造・販売拠点からグローバル事業を展開しています。JMSDは1988年7月に輸液セット等の医療機器の輸出拠点として設立されました。近年、中国国内の人工透析を必要とする患者数が増加基調にある中、JMSDは、中国におけるセントラル方式血液透析システムの販売ライセンスを2014年10月に日本企業として初めて取得し、中国の人工透析市場へ参入しました。本融資は、こうしたJMSの海外事業展開を金融面から支援することで、日本の医療機器産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。